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レッドデータ掲載種

レッドデータ掲載種

対象生物群

対象生物群とされるのは、基本的には絶滅の危機に瀕しているすべての生物です。
ただし、すべての生物群において、絶滅の危機にかかわる情報が整備されているわけではありません。哺乳類や鳥類、高等植物(維管束植物)などのように、私たちにとって馴染みのある動植物については、ある程度は必要な情報が知られていますが、昆虫類をはじめとする無脊椎動物の多くは、自然界における分布や個体数などの状況はほとんど何もわかってはおりません。これらのいわゆる未解明の生物たちは、新種などの未発見の種も多く、たとえ比較的著名な種にあっても生態にかかわる情報は非常に少ないものです。
レッドデータに掲載されるのは、「過去には普通に生息していた生物が、私たち人間の経済活動などによる影響が原因で、絶滅の危機に瀕している」という前提条件が必要です。過去の情報も知られておらず、現状の様相も不確かな生物種の掲載には、どうしても慎重にならざるをえないのが実情といえます。したがって、レッドデータの掲載種は、どうしても、私たちに馴染みの深い生物群に偏る傾向が見受けられます。本来であれば、すべての生物種に対して評価を与えるべきですが、生物種の基礎情報が未整備である現状を鑑みれば、これもやむを得ないことなのかもしれません。


生物名称

生物名称は、学名という国際命名規約で決められた世界共通の名前がある一方、国や文化圏によってさまざまな地域名称(俗称)が知られています。私たちが通常用いる生物名称は、和名(日本名)といわれ、この俗称の範疇に含まれています。生物名称は、種や亜種、品種などの実体に対して1対1で名付けられているべきものですが、実際には、一つの実体に対して複数の名前がある場合が決して少なくありません。これを正式な名称に対して「異名」と呼んでいます。
レッドデータに掲載されている生物名称でも、このような異名が見受けられることが少なくありません。しかも、その実態を突き止めることは、とりわけ植物などの地域品種に関しては、意外にも困難な作業です。
将来は、共通の名称で呼べる、名前と生物の1対1の関係を明らかにしていくことがとても重要な作業であるといえます。