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レッドデータブックの歴史

レッドデータブックの歴史

レッドデータブック

レッドデータブックとは、絶滅の危機に瀕している野生動植物の名前を掲載し、その危機の現状を訴え、個体や生息地などの保護・保全活動に結びつけようという目的で出版される報告書です。国際自然保護連盟(IUCN;International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)が1966年に、世界の絶滅のおそれのある野生生物をレッドリストとして初めて公表したのが始まりです。この第1版の表紙が赤い色をしていたことから、絶滅危惧種の掲載図書やリストは、それ以降、レッドデータブックやレッドリストと呼ばれるようになりました。国際自然保護連盟のレッドリストは、2006年時点で、絶滅危惧種(I類・Ⅱ類合計)で、植物8,393種、動物7,725種、その数は、世界中の野生動植物に迫る危機の加速とあいまって、版を重ねるごとに増加傾向にあります。


日本版レッドデータブック

編纂の歴史は、「我が国における保護上重要な植物種の現状(日本自然保護協会、1989)に端を発します。この出版物は自然保護団体と研究者の共同作業によるもので、日本全国の高等植物を対象に危機の現状を訴えています。この出版を契機にレッドデータブック編纂の気運が高まり、環境省(当時は環境庁)は、日本版レッドデータブックの編纂を急速に推進させ、1991年以降から、植物、両生類・爬虫類、昆虫類、その他無脊椎動物の主要な生物群について整備を行い現在に至っています。国のレッドデータブックは、5年ごとに内容の見直しを行うこととしており、ほとんどの生物群において、3回目の改訂作業が終了しているところです。
[ 国際自然保護連盟レッドリストの掲載種数の変遷(動物) ]
[ 国際自然保護連盟レッドリストの掲載種数の変遷(植物など) ]
[ 日本産の絶滅のおそれのある野生生物(環境省、2008年9月現在) ]


地方版レッドデータブック

地方版レッドデータブックの編纂は、1995年に神奈川県と三重県で出版されたのが初めです。国(環境省)の出版から5年を経過するなかで、地方自治体ではそれぞれの地域性を配慮しながら、独自のレッドデータブックを編纂し、公表するようになりました。この1995年から10年が経過した2005年には全国すべての都道府県でレッドデータブック(あるいはリスト)の公表が終了しており、また名古屋市や松山市などのように、市町村のレッドデータブックを作成しているところもあります。これらの多くの自治体では、国の5年見直し基準に準拠し、掲載する動植物の見直しを行い、改訂版を公表しつつあります。
資料:地方版レッドデータブックの一覧